クラウドネイティブ内製化支援サービス:テクマトリックスNEOとは(Part2)
<目次>
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はじめに
前回の記事(クラウドネイティブ内製化支援サービス:テクマトリックスNEOとは (Part1))は日本におけるクラウドネイティブを取り巻く環境や導入のメリット、課題について述べました。
導入に際しては様々なメリットはあるものの、課題を解決するために時間がかかりなかなか導入が進まないといった問題がありました。
こうしたクラウドネイティブ導入に際する様々な問題を解決するためのソリューションとして、テクマトリックス NEOはリリースされました。
テクマトリックス NEOは、日本にクラウドネイティブのテクノロジーをより早くより多く広めていくためのサービスです。クラウドネイティブ導入の伴走者として、初期教育から導入、運用まで幅広く支援をし、エンドユーザやベンダー企業のコンテナ化や自動化などといったクラウドネイティブのモダンな技術の利用を促進するサービスです。
この記事では、NEOとはどのようなサービスなのかについて概要をお話していきます。
NEOで提供しているサービス
NEOでは企業のクラウドネイティブ化を促進するために、教育と環境構築を主軸とした2つのサービスが提供しています。
道場
NEOではクラウドエンジニア育成のための様々な教育コースを提供しています。これまでクラウドに触れてこなかった方のための「Cloud Native 1 Day入門道場」を提供しています。これはクラウドネイティブの幅広い領域を1日で体験できるように構成された入門コースです。クラウドサービスプロバイダー(AWS)のコンソール操作から、Infrastructure as Code、クラウドセキュリティ、クラウドネイティブアプリケーションの開発からCI/CDまでの流れを実践していきます。クラウドネイティブ導入に二の足を踏んでいる方でも、クラウドネイティブ活用のメリットを体験いただくことが可能な構成になっています。
またNEO環境の使い方を体験可能な「NEO道場」を提供しています。NEO CN支援パックで提供しているNEO環境をハンズオンで体験・実践していく内容です。
また、更に1歩進んだ内容として、CN1Day入門道場では取り扱いきれなかった内容を取り扱う様々な教育コースを拡張道場として提供しています。クラウドネイティブの基礎全般を体験する入門編コースから、クラウドネイティブを実践していくためには欠かせない技術体系を学ぶためのコースを取り揃えています。クラウドネイティブにおける環境構築から監視・運用、アプリケーション開発、CI/CDまでの幅広い内容をハンズオンで体験・実践していく内容です。
クラウドネイティブを扱っていくのは一朝一夕ではできません。NEOでは後述の環境面のサポートを行いながら、長期のスパンでの技術者育成でも伴走者として支援する体制を整えています。
NEO CN 支援パック
NEO CN支援パックでは開発からリリースまでの各フェーズで、企業のクラウドネイティブ化を助けるための4つの支援を提供しています。
- クラウドネイティブの開発基盤(WEBシステム)を迅速に立ち上げる支援
NEOではクラウド環境を対象とした開発基盤から本番運用基盤を迅速に立ち上がるための仕組みを用意しています。これまで開発基盤の構築には数週間から数か月の時間が必要でしたが、NEOでは数時間で構築可能です。
- チーム全体でその基盤を利用できるようにする支援
開発基盤や本番運用基盤をクラウドネイティブ化したとしても、人員がついてこられないままではその真価を正しく発揮できません。NEOではこれらの環境の使い方や運用の仕方についての支援や、チーム全体のリテラシー向上のための教育コースを多数用意しています。
- OSS等で構成されるクラウドネイティブの開発基盤の継続的なサポート支援
クラウド環境では多数のサービスやOSSを組み合わせて一つのシステムの構築を行っていきます。しかしOSSなどの各ツールの開発進捗は非常に早く、早いスパンで新バージョンがリリースされます。そのためバージョン管理は煩雑になりがちです。
NEOでは定期的にOSSやツールのバージョンの見直しを行っており、それぞれの組み合わせをベストプラクティスとして提供しています。NEO導入済みの方でも、最新のOSS・ツールをバージョンアップして利用することが可能です。
- トレンドに応じた情報発信と新たなツールの提案と導入支援
クラウドネイティブの世界はトレンドの移り変わりが非常に速く、情報を取得、整理していくことも大変です。NEOでは最新のトレンド情報を提供するほか、新たなツールの導入や検討を行うことで、積極的に活用を支援していきます。
NEO CN支援パックで構築可能な環境の全体像
NEO CN支援パックは現在AWSにのみ対応しているサービスです(他のクラウドサービスプロバイダーにも順次拡大予定)。任意のAWS環境に対してNEOで提供しているテンプレート(テクマトリックスが動作検証を行っているベストプラクティスなOSS・クラウドサービス組み合わせパターン)と実行することで、数時間でパブリックアクセス可能なOSSサービス群がクラウド環境上に構築されます。
NEOを導入するとできるようになること
NEOではクラウド環境上に「開発環境」、「プロジェクト管理」、「成果物管理」、「自動テスト」、「CI/CD」、「ステージング/本番環境(Kubernetes)」、「セキュリティ監視」の各ツールが自動構築されます。それぞれツールは相互に通信可能な状態で構築され、またガイドラインとして連携例が提供されているため、ユーザーは開発から検証、本番へのリリースが可能な一連のクラウド環境を手にすることができます。
NEOで提供しているOSSやその連携例は、テクマトリックスが動作検証を行っているベストプラクティスな組み合わせをテンプレートして提供しています。ユーザーはテンプレートを選択してクラウド環境に構築することが可能となっています。
定期的なバージョンアップやセキュリティパッチの適応も、テクマトリックスで検証を行った上で提供されます。そのためユーザーは開発やサービスの運用に注力することが可能となります。
また各OSS製品の定着トレーニングやQAサポートを実施します。各OSSやクラウド環境に関して知見が浅くとも、技術者の育成を並行して行うことが可能です。
クラウドネイティブ利用を促進するテクマトリックス独自の支援サービス
テクマトリックス NEOは日本のクラウドネイティブ利用を促進するための、テクマトリックス独自のソリューションです。お客様が利用しているクラウドサービスプロバイダー上に、NEO独自のテンプレートを用いて環境構築を行い、クラウドネイティブ化を促進します。
開発・本番環境の基盤構築から各OSSやツールの選定、運用の一部をNEOが肩代わりすることで、クラウドネイティブ基盤を内製化するために支援を行うサービスです。
「クラウドネイティブの幅が広すぎてどこから手をつけて良いかわからない」、「オンプレミスからクラウドに環境だけ移行しました」、「スクラッチでクラウドネイティブベースのシステムを作っています」、様々な課題がある中で、テクマトリックス NEOはお客様のビジネスを促進させるための支援を行っていきます。