株式会社ONE COMPATH様 導入事例

Appgate SDP 導入事例

トッパングループのBtoC領域のデジタルメディア事業を担う株式会社ONE COMPATHが テレワークに対応したセキュリティプラットフォームとして採用したのが、ゼロトラストネット ワークアクセスを実現する「Appgate SDP」だ。

関連サービス/製品:Appgate SDP

電子チラシサービスや地図検索サービスなど、日々の生活に寄り添ったインターネットサービスを中心に展開するONE COMPATHでは、2020年春、コロナ禍における緊急事態宣言に伴う全社テレワークに際し従来のVPNによるリモート アクセスが限界を迎えた。そこで、既存のVPNに代わるセキュリティプラットフォームとして採用したのが、次世代セキュア アクセスプラットフォームソリューション「Appgate SDP」だ。
「Appgate SDP」により、テレワーク環境から社内へのアクセスに対するセキュリティを担保しつつ、大幅なパフォーマンス の向上と、ユーザビリティの改善を実現した。

日々の暮らしをデジタルで革新する事業を展開

1997年、インターネット地図サービス「Mapion(マピオン)」事業を行う会社として設立された旧株式会社マピオンを母体に、2019年に凸版印刷株式会社より電子チラシサービス「Shufoo!(シュフー)」事業を承継して発足した株式会社ONE COMPATH。日々の生活行動圏を進化させる「ワンマイル・イノベーション・カンパニー」を標榜し、「Shufoo!」、「Mapion」のほか、ウォーキングアプリ「aruku&(あるくと)」、さらには仕事や家事、育児などに忙しい共働き世帯を主なターゲットとして、指定エリアの家事代行事業者やハウスクリーニングを比較・検討できる「カジドレ」といった日々の生活に役立つインターネットサービスを展開している。

緊急事態宣言に伴う全社テレワークでVPNがキャパオーバーに

同社では、運営するインターネットサービスの緊急メンテナンス用途として、100ユーザーの同時アクセスを想定したVPNを導入していた。2020年春のコロナ禍による緊急事態宣言の発出に伴い、全社的なテレワーク体制に移行することとなり、社外からのアクセスにこのVPNを使うこととなった。同社(技術統括部 情シス・技術戦略グループ マネージャー)の虻川 洋史氏は「テレワークで100ユーザーを想定したVPNに1.8倍のユーザーがアクセスしたことにより、接続が非常に不安定になり、頻繁に切断される状況に陥ってしまいました。接続にあたっても11ステップのプロセスがあり、接続するだけで数分かかってしまうというユーザビリティにも課題がありました。 また、一部のエンジニアやデザイナーが使用しているOSが、このVPN環境に対応できないことが判明したため、別の端末からリモートデスクトップ接続を利用してアクセスするという付け焼き刃な対応をせざるを得ず、リモートワーク環境の見直しに迫られました」と語る。

ゼロトラストネットワークアクセスを実現する「SDP」に注目

翌年(2021年)には既存VPNの保守期限を迎えることもあり、リモートアクセスのインフラを刷新することを決定した同社では、次期ソリューションの選定に入った。

同社(技術統括部 情シス・技術戦略グループ)の並木 教剛氏は「当初はVPNをリプレースすることを検討していましたが、コスト面や親会社のネットワークへの適切な形での接続、さらに、セキュリティを高めている社内リソースへのアクセスを動的にコントロールする仕組みの必要性から、VPNでは要件に合わないことがわかりました。そこで別のソリューションを探していたところ、アクセス対象に対して動的にアクセス制御ができるSDP(Software Defined Perimeter)製品の存在を知りました。AppgateSDP、そしてテクマトリックスさんを知ったのは、その情報収集の過程でした」と語る。

ニーズに柔軟に対応できるフィット感と適切なコスト感でAppgate SDPを選択

同社ではAppgate SDPを始め、4つのSDPソリューションを比較検討したという。「他のSDPソリューションとAppgate SDPが決定的に違ったのは、ログ監視の仕組みが最初から組み入れられている点でした。仮想アプライアンスながら、スペックやインスタンスの数などを自由にカスタマイズできるという点も当社のニーズにマッチしていました。 また、親会社ネットワークへの接続にあたり必要となった柔軟なネットワーク実装方法を選択できたのはAppgate SDPだけでした。コスト面を含め、トータルでAppgate SDPに軍配が上がりました」(並木氏)

テクマトリックスの手厚いサポートで導入にこぎつける

導入が決まったAppgateSDPだが、導入には少々手がかかったという。

「これまで利用していたクラウドサービスが既存のVPNに大きく依存していた点、そして、SDPのメリットである高い設定自由度を持つ認証・認可の最適なシーケンスを決定するまでにトライ&エラーを繰り返した点です。 特に後者はこれまでノウハウがない領域でしたので、まさに試行錯誤しながらシーケンスを決めていきました。その際、テクマトリックスさんのサポートにはいろいろ助けていただきました。例えば海外製品では円滑なコミュニケーションをとることが難しいと感じることもありますが、テクマトリックスさんのサポートはAppgate SDPのことを熟知されていますし、Web会議などを迅速にセッティングしていただくなど、柔軟に対応していただきました。このようなやり取りを通して、テクマトリックスさんへの信頼感は高まっていきました」(並木氏)。

結果としてVPNと比較してとても柔軟な認証・認可の設定ができるようになり、親会社へのネットワークアクセス問題もクリアし、先行導入を経て全社への展開が始まった。

大きく改善されたアクセスの安定性とユーザビリティ

Appgate SDPの導入により、VPN利用時には11のステップが必要だった社内ネットワークへのアクセスは、Appgate SDPへのログインだけで済むようになり、あっという間に接続できるようになった。また、VPNのルータにアクセスが集中することがなくなり、回線速度は倍に、使用中のネットワーク切断もほぼなくなった。

「先行導入時にアンケートを取ったところ、約8割のユーザーがユーザビリティが改善したといい、94%のユーザーがネットワークが切れなくなったと回答しました。テレワークにおいては、社内ネットワークに接続できなければ仕事ができない状況で、毎朝、それこそ接続が不安定な状況でしたし、つながっても数分も時間がかかることによって、社員に大きなストレスを与えてしまうことになっていました。 ですが、今ではそれがすっかり解決しました。一部のOSで発生した接続問題や親会社のネットワークへの接続問題も解決し、サポート面でも大幅な工数削減につながっています。また、苦労した認証・認可の設定も柔軟にできるようになった結果、管理工数も削減しました」(並木氏)

よりセキュアで、使いやすいネットワークを目指して

Appgate SDPの導入により、柔軟性の高い認証・認可のインフラを得たONE COMPATHが次に目指すのは、よりシームレスで利便性の高い業務環境の構築だ。

「従来、当社では教育と環境の2軸でセキュリティの維持と向上を図ってきましたが、職種によってITリテラシーにばらつきがあり、人依存のセキュリティ向上には限界があると感じています。MDMの導入や生体認証など、環境面をさらに強化することで、ユーザーに意識させることなくセキュアで働く場所やネットワークに依存しない環境づくりを進めていきたいと考えています」(虻川氏)。

最後に虻川氏は「今回、Appgate SDPの導入を通してテクマトリックスさんと取引が始まりましたが、今のテクニカルサポートのサービスレベルを維持しつつ、今後もさまざまな面でサポートいただけることを期待しています」と語った。
Appgate SDPシステム構成図

株式会社ONE COMPATH

資本金:6億円
設立年月日:1997年1月20日
従業員数:145名(2021年4月時点/他社からの出向者含む)
本社所在地:東京都港区芝浦3-19-26 トッパン芝浦ビル
事業概要:インターネットサービス
https://onecompath.com/

お客様担当者

株式会社 ONE COMPATH

並木 教剛 氏

株式会社 ONE COMPATH

虻川 洋史 氏

関連製品

Appgate SDP

Appgate SDP
Appgate SDPは、Forrester Researchが提唱するゼロトラストモデルに基づき、Cloud Security AllianceのSoftware Defined Perimeterに準拠したテクノロジーを採用した次世代セキュアアクセスソリューションです。

本件についてお問い合わせ

テクマトリックス株式会社
東京本社

ネットワークセキュリティ事業部
インテグレーションビジネス推進室
インテグレーション営業課

03-4405-7815

メールでのお問い合わせ / appgatesdp-sales@techmatrix.co.jp

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